姉貴の部屋に、頻繁に出入りするようになったのは、当たり前のこと。
行けば、違法ダウンロードのアニメを観るか、PS3で遊ぶか。
んで、ついでに姉貴に、しゃぶらせるか。
何でも言うこと聞くし、ひどく甘えるようにもなって、なついてもくるから、可愛いとは思うが、あまりのヤンデレぶりには、辟易するし、多少は鬱陶しくもなってくる。
こっちの気も知らずに、姉貴は、自分で弄りながら、はあはあ、言って、俺がしてやるまでは、ずっとしゃぶりっぱなしだ。
なんだかなぁ・・・。
めんどくさいと思うこともある。
つか、もっとめんどくさいことになった。
先週の土曜のことだ。
「あんた、お姉ちゃんの部屋で何してんの?」
バイトもなく、特にやることもなくて、家の中で暇を持て余していたら、水を飲みに行ったときに、母ちゃんに言われた。
ひどく険が立ってて、怒ってるような顔だった。
「何って、別になにもしてねえよ。」
言い訳の常套句。
まさか、実の姉ちゃんと禁断のセックスして、遊んでますとは言えまい?
おまけにSMときたもんだ。
ここのところの変態ぶりは、ほぼ病気。
サラミで拡げたおかげで、ケツの穴までしっかり使えるようになったよ。
んなこと、言えるわけない。
「あんまり、あの子にかまうんじゃないよ。」
「なんで?」
「なんでって・・お前が心配だからだろう。あの子は普通じゃないんだから、お前までおかしくなったら、こっちだって困るよ。」
ひどくぞんざいな言い方だった。
ちょっとだけ、プチッ、とキレたのは、そんなに卑下するほど、姉貴はひどい女じゃなかったから。
「じゃあ、何とかしてやれよ。ほっときっぱなしじゃねえか。母ちゃんたちが、かまってやらねえから、俺が相手してんだろ?」
「だからって、お前、していいことと、悪いことがあるよ。」
完全に気付いてんな、と思った。
そりゃ、そうだわな。
姉貴、声でかいし、下に親がいても、やったりしてたんだから、気付かれてもおかしくはない。
「だから何?姉ちゃんが死ぬよりはマシだろ?このままほっときゃ、そのうち、あいつ死んじまうぞ。部屋で首吊られても嫌だろ?」
開き直ってた。
元々、姉貴にかまわなくなったうちの親には、正直、腹が立っていた。
飯さえ作ってやらなくて、姉貴は、親のいない昼間に、ラーメン食ったり、ソーセージかじったりしてる。
冷蔵庫漁ってるときに、例のサラミも見つけたわけだ。
まともな飯なんて、ほとんど食ってないから、手足なんか笑えるくらい細い。
よく病気にならねえな、って不思議に思うよ。
だから、コンビニで、弁当とか買ってやってたんだ。
いくら引きこもりになったからって、飯さえも作ってやらないって、そりゃ、あんまりだろ?
少しは、親らしいことしろよ。
そんなことを、ずっと思ってた。
母ちゃん、俺の反論に、すごい目で睨みっぱなし。
「そんなにあの子といやらしいことしたいのかい?」
言っても無駄だと思ったらしい。
「そうじゃなくてな、少しは、面倒見てやれって、言ってんだよ。」
俺も、あきれて相手する気にもならなかった。
仕方ねえから、また2階に戻ろうとしたときだ。
「そんなにしたいんだったら、母ちゃんがさせてやるよ。」
「ああ!?」
たまげて、振り向いたのは言うまでもない。
「そんなにいやらしいコトしたいんだったら、母ちゃんが相手してやるよ!」
お前、なに言って・・・。
いきなり腕を掴まれて、居間に連れて行かれた。
何をする気かと思いきや、いきなり着ていたセーターを脱いで、母ちゃんはブラジャーだけに。
えっ!?と驚く間もなく、俺が履いていたスエットを下ろそうとした。
「な、なにしてんだよ!?」
あっさり、やられてたまるか!
「ほら!母ちゃんがしてやるから、おとなしくしてな!」
もの凄い力で、スエットを下ろそうとしてた。
してやるって・・・無理!
姉ちゃんは可能でも、母ちゃんとは、絶対無理!
もう、目が尋常じゃなかった。
慌てて逃げようとしても、掴んだスエットを離しゃしない。
「ジッとしてなって!」
するか!
そんなもん、無理に決まってんだろ!
すごい形相に、声も出なかったわ。
すったもんだした挙げ句に、力尽くで、ソファに押し倒された。
すかさず、馬乗りになってきた母ちゃん。
「できれば、誰だっていいんだろう?だから、母ちゃんが相手してやるよ。」
そういって、俺の手を取り、自分の胸に持っていった。
ブラジャー越しとはいえ、すごいボリューム。
姉貴の乳のでかさは、母ちゃんゆずり。
気が付いたら、母ちゃん、涙目になってた。
「お前が、あの子とするなんて・・・いやだよ・・・。」
俺の胸に頭を乗せて、いきなり泣き出した。
なんなんだ、いったい?
嗚咽を漏らしながら、震えていた細い肩。
そのまま、静かに俺に抱きついてきた。
しばらくの間、ずっと泣いてるだけ。
「母ちゃんと、しようよ・・・。」
そのうち、涙声で言ってきた。
「ああ?」
「お姉ちゃんと、同じ事していいから・・。」
同じ事って・・・。
SMまで気付いてんのか?
「やだよ。親父に殺されるわ。」
日頃は、おとなしい親父だが、怒るとやっぱり怖い。
「だって、あの人してくれないんだもん・・・。」
お前、息子になに言ってんだ?
「母ちゃん、ずっとしてもらってないんだよ・・・。可哀想だと、思わない?・・・。」
んなこと、知るか!
「あんたの好きにしていいから・・・。」
泣いたまんま、見つめてきた。
母ちゃんの泣いた顔なんて、初めて見た。
妙に唇が艶めかしく思えたのは、なぜだったのか?
ジッと見つめられて、声が出なかった。
目を閉じたと思ったら、唇が重ねられていた。
鼻に飛び込んでいた、甘い匂い。
母ちゃん・・・。
って・・・できるか!
「やめろっての!」
思わず振り解いて、蹴り落としていた。
なんなんだ、うちの女どもは!?
痩せてもいないし、太ってるわけでもない。
顔だって、姉貴に似ていて、そこそこ見られる。
目元当たりに小じわは目立つが、そんなにババアって顔なわけでもない。
でも、無理。
母ちゃんを女としてみたことがないんだから、そりゃ無理だわな。
「なんで、私には優しくしてくれないの?・・。」
しなを作って、すねたように口調まで変わり、じっとりとした目で俺を睨んでいた。
「お前には、親父がいんだろ!?」
「だから、かまってくれないんだってば。」
「だからなにか?俺を代わりにしようってか?」
「うん。」
うん、ってお前・・・。
「じゃあ、化粧して、俺がその気になるような下着付けてこい!」
なんで、あんなことを言ったのか・・・。
手の平に、母ちゃんの乳の感触が残ってたんだよな。
バカだから、それにもう一度触りたい、なんて思ってたのかも・・・。
「じゃあ、着替えてくるから、待ってなよ。」
実は、頭の中で、この隙に逃げたろ、なんて考えてた。
「逃げたら、お姉ちゃんの部屋に怒鳴り込むからね。んで、お父さんにも言うからね。」
「親父、気付いてねえの?」
「いっつも、お酒飲んで、すぐに寝ちゃうから、気付いてないわよ。」
ああ、納得。
親父の趣味は、晩酌。
静かな酒だが、すぐにコロリとやられる。
居間で、朝まで寝っ転がってることも多いもんな。
「いい?すぐに仕度してくるから、ここにいんだよ。あんたが、言ったんだから、絶対に逃げるんじゃないよ。」
もう、何が何でも、してもらうって顔だった。
結局、ぼけた顔したまま、ずっとソファに座ってたんだよな。
着替え終えて、2階の寝室から戻ってきた母ちゃんは、そりゃあ、卑猥な下着を着けていた。
口紅も塗って、濃いめのアイシャドーまでして、今までの雰囲気とは、一転して違った母ちゃんではあった。
「ほんとに、すんのかよ?」
なんで、俺がビビらなきゃ、ならん?
脅えたりはしなかったが、お化け屋敷に飛び込むような気持ちにはなっていたよ。
「あんたは、もう、母ちゃんのものだからね。」
と、しゃぶりながら言われても・・・。
俺は、ソファに座ってただけ。
全部、母ちゃんがしてくれた。
下だけ脱いだ母ちゃんが、俺のひざを跨いで、ヌルって入ったときには、気持ちよさよりも、怖さのほうが、はるかに強かった。
「気持ち、いいだろ?・・・。」
しがみつきながら、耳元でささやかれても、感動も何もない。
早く、終わってくれぇ。
そんな、気分だった。
結局、俺は逝けもせず、母ちゃんを満足させただけ。
「これからもしてやるけどよ、姉貴ともするからな。だから、邪魔すんなよ。」
こうして、ふたりを相手にすることになったわけだ。
一度、満足しちまえば、母ちゃんは、反対もしなかった。
2階にいって、すぐに姉ちゃんを抱いた。
いきなり、突入されて、姉ちゃんは面食らってたっけ。
下で、俺と母ちゃんが、何してたのかは、気付いてなかった。
いつもは、やる気もなさそうに、姉貴を抱く。
それは、こんなことが正しいとは、少なからず思ってなかったからだ。
でも、この時ばかりは、姉貴が欲しくてならなかった。
めちゃめちゃ虐めて、姉貴を泣かせた。
姉貴は、母ちゃんが下にいるのを気に掛けていた。
もう、そんなことを気にする必要はない。
どういうわけか、この時は姉貴が可愛くてならなかった。
いつもは、鬱陶しいけど、この日だけは、姉貴を可愛がってやりたくてならなかった。
毎日、してやる。
母ちゃんがいても関係ねえ。
つか、母ちゃんの前で、抱いてやる。
そんなことを考えながら、俺は、初めて姉貴の中で、呻いて果てた。